WT3020HでOpenWrtの世界へ
WT3020Hの一番の魅力は、とてもOpenWrt化しやすい、OpenWrtの勉強や研究にも向いているオープンソースのルーターであることです。好きなようにカスタマイズしたり開発したりも可能です。
WT3020Hの一番の魅力は、とてもOpenWrt化しやすい、OpenWrtの勉強や研究にも向いているオープンソースのルーターであることです。好きなようにカスタマイズしたり開発したりも可能です。
通常の無線ルーター製品はメーカー開発のファームウェア(ルーターのOS)内蔵で、指定された更新以外、一般のユーザーが別のファームウェアに入れ替えたり改造したりなどはできません。Web操作画面で変更できる内容は、インターネット接続情報や無線の設定など、最低限のみです。
市販の無線ルーターにはない機能が必要となる場合や、ルーターを研究したい場合など、ルーターに自分が開発したソフトをインストールしたい場合、最も良い選択肢は無線ルーターの出荷状態のファームウェアをOpenWrtのようなオープンソースのファームウェアに入れ替えることです。
OpenWrtをインストールできる無線ルーターは大きく分けて2種類あります。
WT3020HのWeb管理画面で簡単に最新のOpenWrtファームウェアをインストールすることができます。
市場に出ている大部分のルーターのデフォルトIPアドレスは192.168.1.1
なので、OpenWrtのIPも同じだとIPアドレスの競合が起こるため、別のIPアドレスに変更する必要があります。ここでは192.168.120.1
への変更を例に説明します。
OpenWrtをインストール後、デフォルトではWiFiが無効になっています。WiFiを有効にするためには、少なくともSSIDとセキュリティ設定が必要です。
OpenWrtルーターはインターネットに接続する方法として、通常の有線接続の他、他のWiFiのクライアントとして無線中継することができます。更に USBポートがある機種であれば、3G/4G USBモデムやiPhone/Android携帯のUSBテザリングも可能です。
System
管理画面でルーターの名前や時計の設定などができます。
OpenWrtにはデフォルトに日本語の管理画面がないのですが、System
⇒Software
管理画面で日本語のパッケージをインストールすると、簡単に管理画面を日本語にすることができます。
ルーターの設定を全てクリアし、初期状態に戻したい場合は、管理画面でリセットすることができます。もし管理画面にアクセスできない場合は、ルーターのリセットボタンを爪楊枝の先などで押して初期化することもできます。
OpenWrt化したルーターを、違うバージョンのOpenWrtファームウェアに簡単にアップグレードできます。ここではWeb管理画面でのアップグレード方法を紹介します。
OpenWrtには設定のバックアップと復元機能が内蔵されています。せっかく苦労して設定した内容は、適切にバックアップすればルーターに問題が発生しても、簡単に復元することができます。
OpenWrtで2種類のOpenVPNをインストール可能です。その2種類とは、openvpn-openssl
と openvpn-mbedtls
です。
ミニルーターWT3020HにOpenVPNをインストールすれば、OpenVPNのサーバーとしてもクライアントとしても使えます。ここではクライアントとしての使い方の設定方法を説明します。