通常の無線ルーター製品はメーカー開発のファームウェア(ルーターのOS)内蔵で、指定された更新以外、一般のユーザーが別のファームウェアに入れ替えたり改造したりなどはできません。Web操作画面で変更できる内容は、インターネット接続情報や無線の設定など、最低限のみです。
市販の無線ルーターにはない機能が必要となる場合や、ルーターを研究したい場合など、ルーターに自分が開発したソフトをインストールしたい場合、最も良い選択肢は無線ルーターの出荷状態のファームウェアをOpenWrtのようなオープンソースのファームウェアに入れ替えることです。
OpenWrtは、ルーターなどの組み込みシステム用ファームウェアとして開発されているLinuxディストリビューションです。OpenWrtファームウェアだけではなく、ほとんどのOpenWrtアプリケーションもオープンソースですので、様々な用途に合わせたルーターのカスタマイズを可能にします。
OpenWrtプロジェクト内部に違う主張を持つ開発者が、一時別のプロジェクトLEDE project
を立ち上げ、LEDE
というファームウェアをリリースしました。しかし2018年に入ると、OpenWrt と LEDE プロジェクトはOpenWrtの名の下に統合されました。
OpenWrtプロジェクトの公式サイト: https://openwrt.org/
公式サイトには日本語のページもありますが、あまり更新されていないので、最新情報を閲覧したい場合は、必ず英語ページをご参考ください。
このサイトはミニルーターWT3020HでのOpenWrtの使用方法を紹介します。