ミニルーターWT3020HにOpenVPNをインストールすれば、OpenVPNのサーバーとしてもクライアントとしても使えます。ここではクライアントとしての使い方の設定方法を説明します。
OpenVPNサーバーは自分で構築して用意するか、または軽くテストしたいだけであれば、VPN Gateからサーバー設定ファイル(ovpnファイル)を入手すると楽で早いです。ただしVPN Gateで入手したサーバーは安全性が低いので、本格的な利用にはお勧めしません。
イメージ図です。

以下のように設定します:
VPN ⇒ OpenVPNの順に開き、OpenVPNの設定画面を開く。
OpenVPN画面のOVPN configuration file upload部分のChoose Fileボタンをクリック。
ローカルのディスクに保存されたxxx.ovpnファイルを選択。

分かりやすい半角英文字の名前を付けて、Uploadボタンを押す。

アップロードが成功すると、接続一覧に上記の名前を持つ接続が表示される。

接続したい名前の右にEnabledのチェックを入れて、画面の下部のSave & Applyを押すと、接続になる。

OpenVPNが接続状態になると、ルーターに新しいインタフェースが作成されます。しかし、デフォル設定では通信が新しいインタフェースに転送されません。そのため、OpenWrtのファイアウォール設定が必要です。
管理画面のメニューから、Network ⇒ Firewallの順に開き、ファイアウォールの設定画面を開く。

Zonesの部分のwan項目の右のEditボタンをクリック。
Firewall Zone Settings画面のAdvanced Settingタグを開いて、Covered devicesの選択リストからEthernet Adapter: "tun0"をチェックし、Saveボタンをクリック。

tun0というインタフェースの名前はovpnファイルに定義されている。 Save & Applyをクリックすると、OpenVPNが使えるようになる。Enabledのチェックを入れて、画面の下部のSave & Applyを押すと、接続になる。
Enabledのチェックを外して、画面の下部のSave & Applyを押すと、切断になる。