OpenVPNクライアントとして使う

ミニルーターWT3020HにOpenVPNをインストールすれば、OpenVPNのサーバーとしてもクライアントとしても使えます。ここではクライアントとしての使い方の設定方法を説明します。

OpenVPNサーバーは自分で構築して用意するか、または軽くテストしたいだけであれば、VPN Gateからサーバー設定ファイル(ovpnファイル)を入手すると楽で早いです。ただしVPN Gateで入手したサーバーは安全性が低いので、本格的な利用にはお勧めしません。

イメージ図です。

OpenWrt openvpn client

以下のように設定します:

一、OVPNファイルをアップロード

  1. 管理画面のメニューから、VPNOpenVPNの順に開き、OpenVPNの設定画面を開く。

OpenWrt openvpn menu

  1. OpenVPN画面のOVPN configuration file upload部分のChoose Fileボタンをクリック。

OpenWrt openvpn client 01

  1. ローカルのディスクに保存されたxxx.ovpnファイルを選択。 OpenWrt openvpn client 02

  2. 分かりやすい半角英文字の名前を付けて、Uploadボタンを押す。 OpenWrt openvpn client 03

  3. アップロードが成功すると、接続一覧に上記の名前を持つ接続が表示される。 OpenWrt openvpn client 04

  4. 接続したい名前の右にEnabledのチェックを入れて、画面の下部のSave & Applyを押すと、接続になる。

OpenWrt openvpn client 05

二、FirewallのZone設定

OpenVPNが接続状態になると、ルーターに新しいインタフェースが作成されます。しかし、デフォル設定では通信が新しいインタフェースに転送されません。そのため、OpenWrtのファイアウォール設定が必要です。

  1. 管理画面のメニューから、NetworkFirewallの順に開き、ファイアウォールの設定画面を開く。 OpenWrt openvpn client 06

  2. Zonesの部分のwan項目の右のEditボタンをクリック。

  3. Firewall Zone Settings画面のAdvanced Settingタグを開いて、Covered devicesの選択リストからEthernet Adapter: "tun0"をチェックし、Saveボタンをクリック。

OpenWrt openvpn client 07

  • tun0というインタフェースの名前はovpnファイルに定義されている。  
  1. 管理画面の下部のSave & Applyをクリックすると、OpenVPNが使えるようになる。

三、接続・切断方法

  1. 接続方法: OpenVPN管理画面で接続したい名前の右にEnabledのチェックを入れて、画面の下部のSave & Applyを押すと、接続になる。

OpenWrt openvpn client 05

  1. 切断方法: OpenVPN管理画面で接続中の名前の右にEnabledのチェックを外して、画面の下部のSave & Applyを押すと、切断になる。

四、参考サイト

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